2020年10月9日
地域サッカー協会 御中
都道府県サッカー協会 御中
各種連盟 御中
公益財団法人日本サッカー協会
会 長 田嶋 幸三
暴力・暴言、ハラスメント、差別の根絶へのご協力のお願い
新型コロナウイルスの感染状況は、一時期に比べると新規感染者の増加は落ち着いてきておりますが、依然予断は許しません。しかしながら、大会など各種事業が徐々にですが開催され、これまで当たり前だった日常が少しずつですが取り戻されてきていると感じております。サッカーファミリーの皆さんの笑顔が徐々に見られるようになればこの上ない歓びです。
さて、JFAでは、サッカー界における暴力・暴言、ハラスメント、差別に対し、一切の妥協も許さない"ゼロ・トレランス"の姿勢でそれらの根絶に取り組んでおり、皆様にもご協力頂いてきました。しかし残念なことに、昨今、国内や欧州リーグにおける差別的発言や、JクラブサポーターのなりすましによるSNS上での外国籍選手への差別的な表現や偏見・誹謗中傷を伴う投稿など、依然として事件が起きています。また、新型コロナウイルスの集団感染が発生したサッカー部などへの誹謗中傷も後を絶たないと聞いております。
JFAとしては、これまでもリスペクトプロジェクト、JFAサッカーファミリー安全保護宣言など、多くの活動を行い、啓発に努めてまいりました。しかし、スポーツマンシップ・フェアプレー精神を推進するサッカー界やスポーツ界においてこうしたことが起こったことは大変残念に思います。こうした状況を踏まえ、日本サッカー界として、暴力・暴言、ハラスメント、差別の根絶をさらに強力に推し進めていかねばならないとの思いを新たにしました。
各団体の皆様におかれましては、サッカーファミリーの一員として、あらゆるものを大切にし、感謝するリスペクトの精神を常に持ち、オンザピッチ・オフザピッチに関わらず、暴力・暴言、ハラスメント、差別をサッカー界から根絶することに、改めて取り組んでいただきたく、お願い申し上げます。サッカー界を挙げて、絶対に暴力・暴言、ハラスメント、差別を根絶するんだという強い気持ちで臨めば、必ず無くなるはずだと私は信じております。
最後になりましたが、今年も台風シーズンがきており、異常気象等による深刻な被害が出ないことをお祈りしております。新型コロナの感染対策と併せ、充分に気をつけてお過ごしください。
以上